光を失った世界で八十万神(やそよろずのかみ)たちが、天安河辺(あめのやすのかわら)に集まるところから神話が始まる。 |
天照大御神 (あまてらすおおみかみ) 天と地が始めて開けたころ、高天原に神が次々と誕生した。その最後に生まれた伊邪那岐の命は、伊邪那美の命と一旦は、夫婦となるが、縁を切り、その後、全身を洗い清められた。 その際、左の目を洗う時、生まれた神が、天照大御神。右目を洗う時、生まれた神が、月読の命。そして、最後に鼻を洗う時、生まれた神が素戔嗚の命であった。 天照大御神は、高天原を治める。月読の命は、夜を治める。素戔嗚の命は、海の国を治める。 |
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天児屋の命 (あまのこやねのみこと) 古代から天皇に仕えた祭祀氏族・中臣(なかとみ)氏の祖先神。 岩戸に隠れた天照大神を引き出す為に「大祝詞(ふとのりと)」を奏上したが、大神から「これほど美しい祝詞は聞いたことが無い。」と誉められたとある。 この神は、天孫降臨の際に天下った五柱のうちの一柱である。 |
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天太玉の命 (あまのふとだまのみこと) 古代から天皇に仕えて、古代占術や各種神事を執り行った忌部(いんべ)氏の祖先神。 天岩戸開きでは、天香山(かぐやま)の真男鹿(まおしか)の肩骨を抜いて占いを行い、榊を根ごとに引き抜いて垣をつくり、これに玉、鏡、木綿と麻の幣をくくりつけて神事をおこなった。 この神は、天孫降臨の際に天下った五柱のうちの一柱である。 |
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思兼の命 (おもいかねのみこと) 多くの思慮を兼ね持つ神という意味。人間の知力の極致を神格化したものと言われている。天岩戸開きの際に智謀をめぐらして、見事に日神(ひのかみ)の導き出しに成功する。後に葦原中津国(あしはらのなかつくに)の平定や天孫降臨に参画して活躍する高天原の知恵袋である。 |
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手力男の命 (たちからおのみこと) 手に力のある男神の意味がある。 茶利役。面は、小ぶりで、体を大きく見せる演出がされている。 |
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天鈿女の命 (あまのうずめのみこと) 古典では、裸で踊ったとあるが、神楽では、「なまめかしく」速いテンポで軽快に地を踏みながら舞う。 |
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