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備中神楽の簡単なあらすじ。神楽面の紹介。神楽動画の紹介。神楽公演の紹介。ふるさとの風景紹介。おく山のお便り。

神楽面には神が宿る。
舞台で舞うは、人であらず。
神そのもの。

備中神楽のお面とは


 備中神楽で使用される神楽面は、一般の家庭でも人気があり、「福を授かる」「厄を払う」などの意味合いから玄関先に掲げている家庭が多い。新築祝いに贈られることも多い。
 神楽面の面彫りは半玄人職人や神楽太夫が自ら製作したものも少なくない。
 材料は、桐の木を手彫りし、猿田彦命などの髭は、馬の毛が使用される。面の表情は、時代、地区、職人によって千差万別である。
 神楽面を眺めれば、心躍る神楽に思いを馳せる。

 
   
 桐の丸太から作業が始まります 長年愛用の道具で作業が進められます 
   
 「覚え書き」を基に制作されます 

備中神楽面の紹介

 猿田彦命 さるだひこのみこと  
 天孫降臨の際、悪霊を切り払いながら神々の道案内を勤めた神。
顔の朱色は太陽神としての信仰を仰ぐ。
三災七難怨敵退散、悪魔降伏、疾病消除、天下泰平、国家安息、厄払い、交通安全を祈念する神。
大国主命 おおくにぬしのみこと  
 【国譲り】
出雲の「国造り神話」の主である。
「大黒天」などとも呼ばれている。島根県大社町の出雲大社の祭神。
 寿福増長、福徳円満の神。福の神、縁結びの神。
 健御名方命 たけみなかたのみこと
 恩羅 うら
 
 【国譲り】
大国主命の御子であり、高天原からの国土献上に異議を唱え、両神と戦うが、敗れる。
 長野県の諏訪湖の諏訪神社の諏訪明神。邪魔外道を止めて、大御宝を守護する。相撲の神。

【吉備津】
吉備国を荒らす暴君として登場。吉備津彦の命に退治される。
鬼面が流用される。
 恩羅 うら  
 【吉備津】
吉備国を荒らす暴君として登場。吉備津彦の命に退治される。
 事代主命 ことしろぬしのみこと  
 【国譲り】
大国主命の御子であり、大国主命への助言により高天原への国土献上がめでたくとり行われた。
「恵比寿」の名でしられる。島根県美保関町の美保神社の祭神。海上安全、商売繁盛、釣りの守護神。
 稲脊脛命 いなしはぎのみこと  
 【国譲り】
もとは高天原の使者として天下るが、大国主命の家来となり両神との仲裁を滑稽にとりもつ。道化役。
島根半島西端、差岐(さえ)の浦に、差岐大明神として、祀られる。ほうそう(疱瘡)の神。一説に「法曹」の守護神ともいう。
 武甕槌命 たけみかづちのみこと  
 【国譲り】
天照大神の使者として経津主の命と共に大国主命に国譲りを迫った。二神を合わせて両神と呼ぶ。
 武甕槌命は、勇将であり、神秘的で勇猛な神の意味がある。剣道の神である。
 経津主命 ふつぬしのみこと  
 【国譲り】
天照大神の使者として武甕槌命と共に大国主命に国譲りを迫った。二神を合わせて両神と呼ぶ。
 経津主命は、勇将であり、神秘的で勇猛な神の意味がある。
 櫛稲田姫 くしいなだひめ
 早乙女 さおとめ
 
 【大蛇退治】
足名槌、手名槌の娘。八俣大蛇(やまたのおろち)の「生けにえ」となるところを、須佐之男命に救われ妻となる。
稲田は、水田。八俣大蛇は、大自然の猛威を表現している。

【お田植え】
田植えを手伝う早乙女の面として流用される。
 須佐之男命 すさのおのみこと  
【大蛇退治】
 天照大神の弟神。凶暴につき高天原を追放され、出雲で八俣大蛇を退治し、櫛稲田姫と結ばれる。
農耕神、英雄神など多面的な神である。
 手名槌命 てなづちのみこと  
 【大蛇退治】
手名槌とは、足名槌命と共に、我が子の手足を愛撫する意味であり、親心を表す。末娘「櫛稲田姫」を八俣大蛇から守るための「願かけ」の道すがら、須佐之男命と出会う。
夫婦円満、長寿の対面。テナは、速稲(早稲)の精霊。
 足名槌命 あしなづちのみこと  
 【大蛇退治】
足名槌とは、手名槌命と共に、我が子の手足を愛撫する意味であり、親心を表す。末娘「櫛稲田姫」を八俣大蛇から守るための「願かけ」の道すがら、須佐之男命と出会う。
夫婦円満、長寿の対面。アシナは、浅稲(晩生の稲)の精霊。
  松尾明神 まつのおみょうじん  
【大蛇退治】
 酒醸造の守護神。八俣大蛇に飲ませる八千石の濁酒を手伝人(手工人てごにん)と醸造する。面白おかしく演じる道化役。
京都市右京区嵐山の松尾神社の祭神。酒造りの守護神。茶利役。
 備中神楽の松尾さんは、島根県平田市の松尾神社からやってくる
 奇名玉明神 くしなたまみょうじん
 田男 たおとこ てごにん
 
 【大蛇退治】
室の尾明神と共に酒造りの手伝人(てごにん)として登場。面白おかしい茶利役の役目。

【お田植え】
滑稽な田男の面として流用される。
 室の尾明神 むろのおみょうじん
 田男 たおとこ てごにん
 
 【大蛇退治】
奇名玉明神と共に酒造りの手伝人(てごにん)として登場。面白おかしい茶利役の役目。

【お田植え】
滑稽な田男の面として流用される。
 思兼命 おもいがねのみこと  
 【岩戸開き】
天の岩屋戸に隠れた「天照大神」の出現を願い、神々を集め策を講じ、みごとに成功に導いた。
思慮深き学問の神とされる。
 手力男命 たじからおのみこと  
 【岩戸開き】
天の岩屋戸に隠れた「天照大神」を強力によって岩戸を開き、この世に光を呼び戻した。
力強き神。相撲の神。
 天照大御神 あまてらすおおみかみ  
 【岩戸開き】
天照大御神は、高天原を治める太陽神。弟神の素戔嗚命の再三にわたる悪業に怒った天照大神は、ついに天の岩戸を閉して隠れてしまい、世は日をなくしたところ、思兼命と神々により再びこの世に日が戻る。
 万古大王 ばんごだいおう  
 【五行】
万古大王は、古代中国の創世神話に登場する。混沌の中からこの大王が生まれ、天と地が分かれ始めた。1万8千年して大巨人となり、天地間に万物を創生してきた。埴安の命の父。
 埴安の命 はにやすのみこと  
 【五行】
土の神、粘土の神。
日本書紀本文に、この神の頭上に蚕と桑、繭(まゆ)の中に五穀が生じたとある。万古大王の五人目の王子。色・黄色、方位・中央と春夏秋冬4土用合わせて72日間と節句九月九日を司る。
 修者賢牢神 しゅうじゃけんろうじん  
 【五行】
五人の王子の喧嘩を鎮めさせる。
茶利役であり、舞台に笑いをもたらす。
 白面の老狐 はくめんのろうこ  
【玉藻前】
 空中に仕える后玉藻の前御前に化けていた老狐が正体を現す時に登場する。
   

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