高天原から芦原国に降臨したところから神話が始まる。 |
素戔嗚の命 (すさのおのみこと) いくさ神として祭られる。 スサの意味は、出雲風土記の須佐の地名からとの説とスサブ、スサマジ(非常に事が進み手のつけられない様子)からとの説がある。 多くの残忍なふるまいに、父母よりヨミの国に行くように命じられるが、その前に姉の天照大神に悪意のなきことを証明する為に向かうが、そこでも更に乱暴を繰り返した為に顎ひげを抜かれて簸の川のほとりに追放される。 古い時代の面には口ひげがありませんが現代の面にはあります。 奇稲田姫と出会い、八岐大蛇を退治する。 奇稲田姫と契りを交わす理由について命が申す。 「・・・・大蛇といえども生あるもの。ゆえなくして殺めるは神の道にあらず。その姫我にくれるとあらば、我が身にとって大蛇は姉の敵となる。・・・・」 八岐大蛇を退治て、天むらくも剣を得る。 奇稲田姫と結婚して大己貴神(おおなむちのかみ)つまり大国主神を生み、ヨミの国にいきます。 「大蛇退治」の演目を「祇園」とも呼ばれています。これは、京都の八坂神社(祇園さん)の祭神が素戔嗚の命であることが由来です。 |
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脚摩乳の命 (あしなづちのみこと) 手足を撫でて愛する娘を慈しむ意味をもつ。アシナは、浅稲(晩生の稲)の精霊。 後に、素戔嗚の命と奇稲田姫の新婚の宮の長官として稲田宮主(いなだのみやぬし)神となる。 面には、娘の助命を願う、なんとも哀愁に満ちた表情がうかがえる。 |
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手摩乳の命 (てなづちのみこと) 手足を撫でて愛する娘を慈しむ意味をもつ。テナは、速稲(早稲)の精霊。 面には、娘の助命を願う、なんとも哀愁に満ちた表情がうかがえる。 |
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奇稲田姫 (くしいなだひめ) 奇(くし)は、霊妙不思議の意味。 不思議に豊かに実る田を意味する。稲田の神格化。 蛇は、水の精霊で農業の豊凶を左右する。巫女がその水の精霊に奉仕して農業の豊穣を求める儀礼が、やがて変化して悪い大蛇に娘が奪われるといった話に転じたといわれている。 |
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松尾明神 (まつのおみょうじん) 酒造りの守護神。 八回も繰り返して醸造した強烈な酒を造ります。 京都市右京区嵐山の松尾神社の祭神。茶利役。 備中神楽の松尾さんは、島根県平田市の佐香神社(松尾神社)からやってくる。 |
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室尾明神 (むろのおみょうじん) 兵庫県揖保郡御津町室津の明神山の加茂神社の祭神。茶利役。 松尾明神と共に酒造りの手伝い人。 手伝い人をこの地区では、「てごにん」と呼びます。 |
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木名玉明神 (きなたまみょうじん) 松尾明神と共に酒造りの手伝い人。茶利役。 手伝い人をこの地区では、「てごにん」と呼びます。 |
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八岐大蛇 (やまたのおろち) 日本書紀では「頭尾各八岐あり」として登場する。 蛇徳鬼神(じゃとくきじん)として、再び敵として蘇らないように祭られている。 大蛇が本当に生きているかのような、動きが見所です。 蛇は、水の精霊。 「八岐」や「八雲」などの「八」の意味は、末広がり的に「とても多い」「すごくたくさん」の意味であり、8個、8本などにこだわっているわけではない。 |
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